事例紹介

社内生成AI活用の定着化を目的としたセミナーを実施、受講後AIチャット利用数約25%増を達成

ミズノ株式会社
総合スポーツ用品メーカー
#AI

ミズノ株式会社(以下 ミズノ)様では、全社的な業務効率化と知的生産性の向上を目的として、社内業務に安全に活用できるチャット型のAIシステムを導入されています。
一方で、利用者数の伸び悩みや、生成AI活用の全社的な定着を推進するための施策検討に課題を感じておられました。

こうした背景を受けて、神戸デジタル・ラボ(以下 KDL)は、現行システムの社内利用の裾野を広げる最初のステップとして、生成AI活用セミナーとアイデアソンを企画・実施しました。

研修内容

本取り組みでは、大阪(対面2日)、東京(対面1日)、オンライン(2日)の計5日間にわたり、営業部門を主対象とした生成AI研修とアイデアソンを開催しました。

営業業務は、社内外とのコミュニケーション、提案資料の作成、顧客対応など、言語処理が中心となる業務が多く、生成AIとの親和性が高い領域です。また、営業部門での成功体験は、他部門への横展開や波及効果も生みやすいという利点もあり、実業務での活用シーンを想定した研修内容を設計し、取り組んでいただきました。

研修の構成は、生成AIの基礎知識を理解していただくための『講義』、『実践ハンズオン』、『業務適用のアイデアソン』という順番で進めました。

講義概要

  1. 講義:生成AIの基礎情報と業務活用における注意点
    • AIおよびLLM(大規模言語モデル)の仕組みや特性(得意・不得意)といった基礎情報の解説
    • 情報漏えい、著作権、ハルシネーション等のリスクと対策
    • 企業利用における適切なルール設定と運用上の留意点
      講義スライド「LLMのハルシネーション(幻覚)に注意!」のスクリーンショット
  2. ハンズオン:社内AIシステムの活用体験
    • 社内AIシステムの基本操作と簡単なカスタム方法
    • 実務を想定した段階的トレーニング(メール作成、要約、画像生成、報告書下書きなど)
      受講の様子の写真と、「挑戦!報告書を作成しよう!」のスクリーンショット
  3. アイデアソン:業務課題とAI活用の接続
    • 個人業務の「困りごと」抽出
    • グループワーク形式での「業務課題 × AI活用案」創出
    • チームでの共通理解と活用アイデアの言語化・可視化

お客様の声

得られた成果

生成AI研修およびアイデアソン実施後、社内での利用状況に明らかな変化が見られました。

  • 利用人数: +7.0%
  • チャット数:+24.6%

受講者に研修後のアンケートを取ったところ、「実務で活用できる内容が多数あって有意義だった」という意見や、「生成AIを利用する抵抗感が減った」「画像から文字起こしできるなどの便利な機能をもっと知りたい」という声が多数ありました。

研修を通じて、生成AIへの興味やAI活用した積極的な業務改善への期待をユーザー部門が持てたと実感することができました。

実施後の振り返りと今後の課題

初回開催の後、「ハンズオン中、もっと受講者を巻き込んで欲しい」旨を指摘させていただきました。以降の開催では、参加者との対話を意識した内容やファシリテーションへと改善が見られ、全体としては充実した教育の場になったと感じています。

また、研修内容の講義パートについては、生成AIの利用経験やリテラシーを持つ受講者からは「冗長に感じた」という声もありました。教育の内製化検討も進めているため、部門別以外にもレベル別など、研修パターンの考慮が必要だということも改めて認識しました。

社内定着には、継続的な働きかけや活用部署の拡張、部門横断的なアイデアソンやユーザー同士の事例紹介、今後を見据えた他AIツールの採用や比較検討など多角的なアプローチが必要で、内製化を中心に引き続き取り組んでいこうと考えています。その中で、KDL様のご提案やご支援にも期待しています。

(ミズノ株式会社 グローバルITデジタル推進室 ご担当者様)

KDLの今後の方針

いただいたフィードバックを踏まえ、ミズノ様における生成AI活用定着化の多角的な取り組みの前進に貢献できるよう、KDLとしても全社展開を見据えたAIシステムの機能強化や教育の内製化支援、活用定着に向けた施策設計など、中長期的なロードマップの策定とその実行をご提案してまいります。

生成AIの導入はあくまで出発点であり、真に重要なのは、組織の中でAIシステムが「使いこなされている状態」を実現することです。技術革新のスピードが加速する中、AIをいかに業務に活かし組織に根付かせていくかに課題を抱える企業様に対し、私たちKDLは実践的かつ柔軟な支援を通じて、最適なロードマップを共に描く伴走パートナーでありたいと考えております。

今後も、企業の成長と変革に寄与するAI活用支援に全力で取り組んでまいります。

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